YouTubeで話題のAIトピックをまるっとチェック!n8nで探る直近2日間のトレンド分析
- Ryosuke Ogata
- 4月4日
- 読了時間: 5分

はじめに
最近、AI関連の動画がどんどん増えてきたなぁと思って、ふと「今YouTubeで本当に注目されてるAI動画ってどんなのだろう?」と気になったんです。そこで今回は、n8nという自動化ツールを使って、YouTube上でのAIに関するトレンドを調べてみました。
このワークフローでは、直近2日間に公開された動画からパフォーマンス指標を収集・分析して、「いま何がバズってるのか?」を明らかにしていきます。
ユースケースと便利なポイント
このワークフローは、特に以下のようなシーンで役立ちます:

YouTubeクリエイターの方へ: トレンドを押さえた動画を素早く企画したい時に、最新の人気動画テーマやタグを自動で把握できます。
マーケティング担当者へ: どんなコンテンツがバズっているかを見て、自社のAIプロダクトやサービスの発信方法を考えるヒントになります。
情報収集が得意じゃない人にも: わざわざYouTubeを何時間も見て回らなくても、今注目されている動画の傾向が一目でわかるようになります。
つまり、「今、世の中でAIについてどんな話題が注目されているのか?」を短時間でキャッチアップできる、とっても効率的なツールなんです。
実際のレスポンス
最近のAIビジネスに関するトレンドを確認したところ、以下のような動画が多く注目されています。
動画の自動化: 特に「n8n」を使用した自動化に関する内容が目立っています。「How I 100% Automated Long Form Content with n8n」というビデオでは、自動でYouTube動画を作成する手法について説明しています。視聴回数は6359で、好評価は310件、コメントは42件あり、このテーマに対する関心の高さを示しています。
ニッチの自動化: 「Secret Formula to Automate New VIRAL Niche with n8n Automation」という動画は、n8nを用いた新しいニッチの自動化ストラテジーに焦点を当てています。824回の視聴、32件のいいね、21件のコメントがあり、実際にどのようにできるかを実演するスタイルが人気です。
AIエージェントの応用: 「n8n AI Agent Tutorial Beginner Course」という動画も注目されています。視聴回数が1612、いいねが53、コメントは4件です。このコースは、コードを一切書かずにAIエージェントを構築する方法を教えています。
このように、最近のトレンドとしては、AIを使った動画の自動生成や特定のニッチにおける自動化、そしてAIエージェントに関する内容が注目を集めています。
これらの内容に基づいて、視聴者はかつてないほどの効率的なビジネス戦略を模索しています。特にYouTubeなどのプラットフォームでの存在感を高めるため、これらの技術的ツールの使用が進んでいます。
以下に、いくつかの動画のリンクを示します。ご興味があればぜひご覧ください。
これらの動画は、特にAI技術が企業の戦略に果たす役割や、今後のビジネスモデルを考える上で非常に参考になるでしょう。
ワークフローの流れ


1. トリガー設定
まず、ユーザーが「AIについて調べたい」とチャットで送ってくると、ワークフローがスタートします。ニッチなテーマが決まっていない場合は、AIがやさしく「どんな内容に興味ある?」って聞いてきます。
2. AIエージェントがいい感じに分析
GPTベースのAIが登場して、次のようなことをやってくれます:
ユーザーの興味を理解
関連する検索キーワードを生成
YouTube APIの結果から、よく出てくるタグやテーマを整理
視聴数や高評価、コメントといったエンゲージメント情報も含めてトレンドをまとめてくれます
3. YouTube検索を自動で実行
youtube_searchというノードが、過去2日間に投稿された動画を自動で検索します。 取得するのは:
動画のID
関連性スコア
公開日など
4. 詳細情報の取得
それぞれの動画に対して、次のような詳細情報を取得します:
タイトルや説明、タグなどの基本情報
視聴回数、高評価、コメント数といった統計
長さが3分30秒以上の動画だけを対象にします(短すぎるものは除外)
5. データをしっかり整理
取得した情報をきれいに整えて、タグやタイトル、説明文の中からパターンや共通テーマを探ります。
6. そして結果を出力!
最終的に、以下のような形でインサイトを提示してくれます:
よく出てくるテーマや流行の傾向
実際にバズってる動画のURLとチャンネル名
人気の高さがわかる再生数やコメント数などのデータ
考察
実際にこうしたトレンド分析をやってみて思ったのは、「普段自分がYouTubeで見ている動画の内容にかなりバイアスがかかっているな」ということです。これは、YouTubeのレコメンドアルゴリズムが、これまで自分が視聴した履歴や好みに基づいて表示を最適化しているためだと考えられます。
そのため、「世の中全体で何が本当に注目されているのか?」を知りたいときには、こうしたアルゴリズムの影響を受けない形での情報収集がとても重要です。
ただし、今回はあまりAPIのパラメータ設定を細かくいじらなかったため、完全にバイアスを排除したとは言い切れない結果になりました。本来であれば、n8nとYouTube Data APIをしっかりとカスタマイズして使えば、自分のアカウントに依存せず、レコメンドアルゴリズムの影響を受けない形で、YouTube全体のパブリックデータから客観的なトレンドを取得することができます。つまり、APIの使い方次第で、よりバイアスの少ない情報収集が可能になるというわけです。これは、自分のバブルを飛び越えて、広い視点から世の中の動きを把握するための強力な手段になると思います。
より精度を高めたい場合は、特定の国や言語でフィルターをかけたり、視聴回数だけでなく「急上昇」や「エンゲージメント率」なども組み合わせて見ると、さらに面白い発見がありそうです。
では、「他にアルゴリズムのバイアスを避ける方法はあるのか?」というと、いくつかの方法が考えられます:
検索時にランキング順(relevance)ではなく、公開日時(date)や再生回数順(viewCount)で取得する: YouTube Data API の order パラメータを viewCount や date にすることで、個人に最適化された検索結果ではなく、客観的な数値ベースの並びにすることができます。
異なるキーワードを複数設定する: AIが生成する検索語を複数にし、バリエーションを持たせて偏りを減らす。
地域・言語を指定する: regionCode や relevanceLanguage パラメータを明示的に指定することで、特定地域に偏らないようにする。

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